【焙煎の知識】”初心者でも理解ができた”コーヒー豆の焙煎度合いについて徹底解説

コーヒーの話
この記事を書いた人
たっちゃん

【年齢】1989年生まれ
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【趣味】珈琲・ロードバイク
【ブログを始めたキッカケ】
お店で接客していると多くの方から「淹れ方・道具の選び方・保管方法」などの悩みが多かったので、隙間時間に見れるようにブログを始めました。

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コーヒー豆を購入するときに「焙煎の種類」で何が違うのか悩んだことはありませんか?実はこの記事で紹介する『焙煎度合いの違い』を理解することで、初心者の方でも簡単に自分の好みに合った焙煎度合いの豆を選ぶことができます。なぜなら、僕も好みのコーヒーを飲む時は必ず豆の焙煎度合いをチェックするようにしているからです。この記事では、誰でも簡単に焙煎の種類が理解できるように各焙煎度合いごとに紹介していきます。記事を読み終えると、今後コーヒー豆を購入するときに自分好みの焙煎度合いの豆を買うことができるようになります。





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そもそも焙煎とは?

焙煎とはコーヒーを楽しむために、決して欠かすことのできない工程であり、コーヒーの風味特性や味わいを形作る非常に重要な工程のことを言います。焙煎のやり方は、コーヒー豆に火を通すことで生豆に含まれる化学成分を変化させ、香り・甘味・酸味・苦味といったコーヒーらしい味わいを引き出します。コーヒー豆は「生豆」と呼ばれる淡い緑色をした状態で日本にやってきますが、この生豆の状態では飲むことができないので焙煎という作業をします。つまり、皆さんが見慣れた茶色い豆は焙煎後の豆ということです。





どうやって焙煎をするのか?

焙煎度合いの話に入る前に、焙煎方法にも「直火式」「半熱風式」「熱風式」の3種類があります。

直火式

豆を入れるドラムに複数の穴が開いていて、そのドラムにバーナーの火が当たるため、穴から熱が入って焙煎する仕組み。構造上、大量の豆に熱を均等に当てるのが難しくて煎りムラができやすいので小型の釜で使われることが多い方法。温度調節なども難しいが、上手に使いこなせば個性のあるコーヒーを作ることができる。


半熱風式

直火式のようにドラムに穴がなく、ドラムに当たる火とファンでドラムに熱風を通過させて焙煎する仕組み。直接火が当たらないので煎りムラも起こりにくく、味のブレも少なく調整もしやすい。現在、自家焙煎店などでメインに使われている。


熱風式

一般的にはバーナーがドラムに対して水平に付いていて、ドラムに直接火が当たりません。熱を奪われない熱風がそのままドラムの中を通過するので、熱効率高く焙煎時間が短くなります。温度調節が正確に行えるため、大量の豆でも焙煎可能なので大手メーカーなどでは熱風式であることが多い。阻害要因が少ないので同じ味を作りやすい。



焙煎の種類〜焙煎度合い〜

日本では焙煎の種類は大きく分けて4種類(3つの場合もある)あって、海外では細かく分けると8種類になります。この段階でどの焙煎度合いの豆を選ぶかによってコーヒーの味は大きく変わります。コーヒーの味わいをわかりやすく表現するうえで「苦味」と「酸味」が使われますが、焙煎度合いが浅いと苦味は弱くて酸味は強く。深いと苦味が強くて酸味は弱くなります。

4種類で分けた場合(日本表記)

焙煎度合いが浅い順から「浅煎り」「中煎り」「中深煎り」「深煎り」と分けられます。
*3つに分けられる場合は「浅煎り」「中煎り」「深煎り」となる。
お肉で言えば「レア=浅煎り」「ミディアム=中煎り」「ウェルダン=深煎り」といったイメージです。

8種類で分けた場合(海外表記

焙煎度合いが浅い順から「ライトロースト」「シナモンロースト」「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」と分けられます。




それぞれの味わいの特徴

ライトロースト

浅煎りの中で最も浅く煎った状態、豆質は硬くて一般的に飲まれる焙煎度合いではない。ほとんど流通しない幻のロースト。

シナモンロースト

ライトローストより微妙に深く煎る。シナモン色で酸味が強く、香りが出始めるが流通は比較的少なめ。

ミディアムロースト

明るい栗色で口当たりが軽くスッキリした酸味が楽しめる。酸味を生かすコーヒーに向いている焙煎度合い。

ハイロースト

深い浅煎り。スペシャルティコーヒーのもっともスタンダードな度合いで、酸味の中にもほのかに苦味が感じられる。

シティロースト

深煎りの入り口で濃い茶色。苦味と酸味のバランスがよくて日本で好まれる焙煎度合い。

フルシティロースト

ロースト感が味わえる柔らかい深煎り、酸味が弱くなり苦味が強調されコクがあり、スパイシーな香味がが引き立つ。

フレンチロースト

表面に油分がにじみ出て、光沢のある深いチョコレート色で深みのある濃厚な味わい。ミルクと相性も良い。

イタリアンロースト

焙煎の限界付近。スモーキーで独特の香味でデミタス、エスプレッソ、アイスコーヒーに向いている。


味わい別、オススメの焙煎度合い

簡単に自分好みの味を見つけるには、産地や品種よりも焙煎度合いから選ぶのがオススメです。ただしこの時、ひとつだけ気を付けてほしいことがあります。それは、焙煎度合いはお店によって微妙に異なる場合があるということです。正式な判断基準があってないような世界なので、どちらで表記するかはそのお店の判断になってしまいます。例えば、ハイローストとミディアムローストのように焙煎度合いが絶妙なときなど。なので、お店に確認すると良いです。

8段階で分けた場合は特に見分けがつきにくいこともある。


酸味が好きな方

ミディアムローストから選んで、違うかな?って思ったらハイローストへ。

苦味が好きな方

フルシティローストから選んで、違うかな?って思ったらフレンチローストへ。

バランスの取れた味が好みの方(ブラックホット)

シティローストを基準に浅い方へ?深い方へ?を選べばわかりやすい。

アイスコーヒーで飲みたい方

イタリアンローストで一度味をみて、苦味が強すぎる場合はフレンチローストへ。

カフェオレで飲む方(フレッシュ・砂糖入れる場合)

フレンチローストから選ぶのが好ましい、コーヒー感が足りない場合はイタリアンローストへ。


本記事のまとめ

初心者の方が簡単に自分好みの焙煎度合いの豆を選ぶには、それぞれの焙煎度合いにどのような特徴があるのか理解する必要があります。焙煎度合いは海外では細かく分けて8種類ですが、日本では4種類(または3種類)に分けて表示されていることが多いです。また、お店によって焙煎度合いは多少異なる場合があるので購入時は必ず確認するようにしてください。好みの味がわからないときに、豆を購入する時は日本で最も好まれているシティローストがオススメです。次回、豆を購入するときにぜひ、参考にしてみて下さい。






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