最近、地方でもよく見かけるキッチンカー。コロナの影響もあり、新規事業としての参入も多くなってきました。実際にお客さんからも「最近キッチンカーが流行ってるねぇ」と声をかけていただくこともあるんですが、今回は実際にキッチンカー営業をしている僕が毎月どんな感じだったかを簡単にまとめて記事にしてみました。なので、これから移動販売を始めたいと考えている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
まずは簡単に自己紹介。キッチンカーでコーヒーの移動販売をしている「たっちゃん」です。活動場所は大阪府の下に位置する和歌山県です。県庁所在地の和歌山市をメインに移動販売をしています。本記事は、開業前に東京へ移動販売の見学に行き、都会と地方ではひと言に「移動販売」と言ってもやり方が全く違うと感じ、「地方は地方のやり方を」をモットーにビジネスと捉えて、営業をしている現役の移動販売オーナーが、キッチンカーの現状を1ヶ月ごとにまとめてお伝えしていきます。
1月は天国?or地獄?
さて!1ヶ月のまとめですが、僕は移動販売の方々にとっては1月の売上の明暗はハッキリと分かれると考えています。というのは、店舗ビジネスと違って固定の営業場所がないのがほとんどです。つまり、場所を貸していただくことで営業ができるんです。近年、スーパーも年始は休んだりするので出店できる場所・日数が限られてきます。なので、単純計算で活動日数が減ると売上が下がります。逆に、年末年始に初詣などで限定的に出店できると売上が良かったりするので、どのようにしてこの年始を乗り切るかが課題だと思います。
そんな1月の人の動きはどうだったか?
結論から言うと年末から年始はお客さんの財布の紐はキツくなります。クリスマス・お年玉などイベントが集中しているので、なるべく出費を抑えたいという心理状態。また、本格的に寒さが厳しくなってくる時期なので、買い物帰りや屋外では自然と足早になってしまうことから「認知」という部分では弱くなってしまいがちです。対策としては、中身を伝える看板・POPよりも興味を持たすギャップのある看板・POP作成と事前のSNSでの告知の徹底。
移動販売における1月のデメリット
イベントが少ない
1月は個人のイベンターが主催のイベントが少ない月です。逆に大手・大型のイベントが多い時期(クリスマス・お正月)で出店条件や出店料が高いケースがほとんど。
日中の寒さが本格化
地方によって多少の差はあるが、お客さんの心理状態としては「早く建物内に入りたい」という状態。なので、ランチなどの場合は室内のカフェなどに人が集まりやすい傾向がある。
移動販売における1月のメリット
イベントで非日常感が演出しやすい
クリスマス〜お正月にかけて学生は冬休みに入り、カップルはデートしたりする時間も増える。また、お年玉をもらうことから、年齢層が低いお客さんの財布の紐は緩みがちで、普段なら買わない年齢層の購入もありえる。
客単価が上がりやすい
1人より複数人で出かけている人が多いと感じた。例えば年始の買い物へ家族と行ったり、友達と遊んだりデートなど。よって出歩く人が多くなるので、1人が購入すればもう1人も購入…のように客単価と回転率が高くなる可能性がある。
基本的に休みの人が多い
平日だと出会えないお客さんに知ってもらえるチャンスが増える。例えば、普段は主婦の方1人で買い物にくるが、一緒に買い物にきた旦那さんが購入したりすることがある。
1月の売上対策
実際に仮説を立てて実行した内容。平日はスーパーでの出店をメインにして、年始や土日は不定期の出店場所に動けるようにした。なるべく人の動きがあるところでの出店をより意識し、来店数と複数人での購入が得られるような場所やデートなどで訪れるような場所で出店。
本記事のまとめ
僕は毎月・毎日・曜日・時間などで人の動きや心理状態が変わってくると考えています。なので、漠然とカレンダーの空白を埋めるように出店するのではなくて、その場所での人の行動を考えてスケジュールを決めていきます。結果、1月は去年より売上が上がりました。たまたまの結果かもしれませんが、出店場所を選ぶときの参考になればいいかと思います。仮説を立てて、実行して改善していくことで去年より、昨日より売上も知識も成長していくので漠然と行動をするのだけはやめましょう。
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