コーヒー豆の品種と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?実はキリマンジャロ・グァテマラ・マンデリン…多くの人はこれらを品種だと思っていますが、品種ではなくて”銘柄”なんです。つまり、今回伝えたいことは「銘柄=品種」ではないということ。産地が違っても品種が同じ場合もあれば、品種が同じでも産地によって味わいが違ったりします。ということで、今回はコーヒー豆の品種を正しく理解するために、前半と後半に分けてお伝えいていきます。
自己紹介だけさせてください。
地方に住むコーヒーが好きな33歳です。【自分でお金を稼ぎたい】そんな想いで脱サラして起業。右も左も前も後ろもわからない状態で、コーヒーの豆販売の代理店を開始。
営業経験ナシだったので当たり前に売れることなく、悩んでいた頃に「自分で作って売ればいい」と考え露店営業開始。
不便な場所にこそ需要があると考え、不便な場所で出店を開始したが、本当に不便過ぎて路頭に迷う。(笑) このときに今のままじゃダメだと思い、キッチンカーを購入。現在はイベント・スーパーの店先で出店し、コーヒーの魅力を伝えるために教室も開催しています。
この記事を読むとこうなります。
この記事を読むと、豆を購入するときに間違いなく好みの豆を伝えることができる。つまり【品種】での違いがわかるので、豆選びをより深く楽しめるようになる。
なぜ、コーヒーの品種を正しく理解できないとダメなのか?
こんな問題が起こる
理解できていないと豆を購入するとき、好みの豆を伝えたのに間違って伝わってしまう可能性があることです。ないですか?いつも飲む豆を注文したのに味が違ってガッカリしたこと。これはもしかすると、銘柄・産地・品種のどれかが間違って伝わっている可能性があります。こういった問題を解決するために簡単に品種について知っておくといいので、今回はわかりやすくお伝えしていきます。
めちゃめちゃよくある間違い!
例えば、ブラジルでいうなら「サントス」という銘柄があります。これは銘柄がサントスというだけで、品種ということではありません。厳密に言うと、ブラジルのサントスという港から出港したものをサントスと呼びます。なので、お店でサントスと言っても品種が違う場合もあるので、当然味も変わってきます。
*ちなみにブラジルの豆はほとんどこの港から出ています。なので、品種・産地が違ってもサントスなんです。(この場合の産地とは国ではなく、地名のことで日本でいう都道府県のようなもの)
コーヒーの3大原種
覚えるのはこの3つだけ。1番重要な部分です!ココだけ知っていれば十分コーヒー通です。全ての元になっているのはたった3つです。この3つの原種は家系図の始まりみたいな位置にあたる原種です。
3大原種と言われているのはこの3つ
- アラビカ種
- カネフォラ種(通称:ロブスタ種)
- リベリカ種
アラビカ種
日本の喫茶店・カフェではほとんどがアラビカ種です。原産地はエチオピアで世界の約70%をアラビカ種で占めています。ちなみに、アラビカ種から生まれた品種は約100種類以上と言われています。
カネフォラ種(通称:ロブスタ種)
世界の約30%はこの品種。原産地はコンゴで生命力の強さからベトナム・東南アジアやブラジルでも栽培されていて、病害虫に強いので大量生産に向いている。主にインスタントコーヒーや缶コーヒーの業務用として使われることがほとんど。さらに、カネフォラ種は苦味が強く、カフェインも多く含んでいることも特徴です。
リベリカ種
原産地はリベリアで、全世界のコーヒー生産量のわずか1〜2%でそのほとんどが、自国消費されるので世界のコーヒー市場には流通していない品種です。
さらに品種を分けていくと…?
では、品種とは3つだけなのか?って思いますよね?実は先ほどのアラビカ種とカネフォラ種を交配させたり、突然変異でできた品種があります。例えば、モカ・ティピカ・ゲイシャがそうです。ちなみにコーヒーを植物学的に言うと【属名】コーヒーノキ【種名】アラビカ【品種】ティピカという表示になります。
100種類以上の品種がある!
先ほどもお伝えしましたが、交配・突然変異でできた品種はおよそ100種類以上もあります。全部を伝えるのは難しいので、後半の記事では代表的な品種を紹介していきます。
本記事のまとめ
本記事で覚えてほしいことは、コーヒーの品種の元になっているのは【アラビカ種】【カネフォラ種】【リベリカ種】の3つであるということ。アラビカ種は主にカフェや喫茶店などで、カネフォラ種はインスタントコーヒーや缶コーヒーなどの業務用に使われています。この二つの品種を交配させたり、突然変異をして皆さんが目にする”品種”ができるということです。それがいわゆるモカ・ティピカ・ゲイシャなどです。後半では少し詳しい内容になりますが、できる限り噛み砕いてわかりやすくお伝えいていきます。
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