何気なしにドリッパーに粉をセットしていませんか?コーヒーを作る時に必ずドリッパーに粉をセットするのですが、気を付けるポイントがあります。案外この段階で”正しく抽出されるか”が決まります。ドリッパーにセットする時に気を付けるポイントをまとめるとこんな感じ。
- 重さを計る
- 粉の挽き目
- 粒度を均等にする
- 粉を平らにならす
お湯を注ぐまでにコレだけのことに気を付けないとダメです。と言っても多くの方は無意識に出来てると思いますが、理由を知っているといないでは大きく違ってくるので簡単に説明しますね!
簡単に言うと?
①と②に関しては最終的には自分の好みになってきます。それは作るコーヒーの濃度の好みが人によって違ってくるから。
③は人(ミルの性能)によって変わってきます。高価なミルほど粒度の均一性は高くなる。
④はすぐに出来ます。
より詳しく言うなら・・・
①粉量
結構知られていない事実として、焙煎度合いによって豆の重さが違うという事実!例えば、浅煎りの豆と深煎りの豆は体積が同じでも重さは違います。つまり、メジャースプーンすり切り1杯に豆をすくっても重さが違うということです。その理由は焙煎時の熱の入り方で豆に残る水分量が違ってくるから、なので体積を計るメジャースプーンは同じすり切り1杯でも重さが違うということになります。毎回しっかりとスケールで計ることが味の再現性に繋がります。
写真で見たらこんな感じです↓
約2.5gの違いですが、コーヒーを作るうえでの数gはかなり味わいに影響を与えます。毎回計ることが安定した味に繋がるのはおわかりいただけるでしょうか?
②挽き目
挽き目とは豆を粉砕する時の大きさの事を言います。大きく分けると細挽き・中挽き・粗挽きの3つに分けられ、細かく分けると極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽き・中粗挽き・粗挽きの6つに分けられます。この挽き目はコーヒーの濃度に大きく影響を与えます。そして、この挽き目は抽出方法によって適した挽き目があり、ここでは分かりやすく3つの抽出方法で紹介します。
- フレンチプレス
- ハンドドリップ
- エスプレッソ
①フレンチプレス
よく紅茶を淹れる時に見かける器具です。フレンチプレスは粉をお湯の中に浸して抽出する浸漬式という方法で、ペーパーフィルターを通さないので粉っぽさを感じますが、コーヒーの油分を感じられるので豆本来の味が分かりやすい方法です。なので、あまり細かく挽いてしまうと粉っぽさが増すので一般的に粗挽きがオススメされています。
②ハンドドリップ
一般的には中挽き・中細挽きがオススメされています。好みで調整していただければ良いかと思いますが細か過ぎるのはNGです。なぜなら、お湯を注いだ時にドリッパー内で目詰まりを起こし抽出を終えるまでの時間が長くなるからです。そうなるとネガティブな部分が凝縮されて苦くて濃いコーヒーになってしまいます。特にドリッパーによっては浸漬式の要素を持ったものもあるので目詰まりに注意してください。目詰まりに気を付けるドリッパーはコチラ↓
③エスプレッソ
極細挽きにした豆を押し固めて圧力をかけて抽出する方法で、高度な技術と抽出の理解や高価なマシンが必要なのでご家庭ではオススメしません。ただ、使用する粉の挽き目は極細挽きでエスプレッソでしか使わない挽き目であったり、専用のミル(グラインダー)が必要になってきます。ちなみに写真で見るとこんな違いです。見比べると分かりやすいですが、ちょっとの違いでも味わいが違ってきますので少し意識してみてください。
③粒度を均等にする
粒度とは豆を粉にしたときの粉の大きさのことを言います。この大きさがどの挽き目にしたとしても均等でないと抽出にムラが出ます。ドリッパーの中に粉がセットされお湯が注がれるわけですが、このときに同じ時間お湯と粉が触れ合うことになります。つまり、粒度に大小の違いがあると抽出にムラが起こり結果的に味わいにムラが出ます。これはあまり起こらない事ですが、あるタイプのミルを使うとよく起こります。まずはどんなに違うのか写真で見てください↓
わかりますか?これは一度に同じミルで挽いた豆です。粒度が粗いのと細かいのが混ざっていて均一でないことがわかります。では、どのタイプのミルで挽くとこうなるのか?それはこのタイプです↓
安くて電動のミルが買えるということで手にする方も多いと思いますが、扱い方に少し工夫が必要なので面倒でも手挽きミルの方をオススメします。
④セットした粉を平らにならす
いざドリッパーに粉をセットしたら最後に1つ!軽く揺すって粉の表面を平らにならしてあげてください。なぜなら、お湯を注いだときに均等にお湯が行き渡るようにすることで、蒸らしのときにムラが出ないようにします。写真で見たらこんな感じ↓
今すぐすべき事
まずは自分が毎日どうやってコーヒーを淹れているのか?を考える。そして、抽出方法・好みに合った方法で準備をしてドリップする。オススメされている方法が必ずしもあなたの好みとは限りません、逆に言えば挽き目・粉量を変えるだけで味わいが変えられるので色々試してみて自分の好きな味を見つけるのもありです。ぜひ参考にしてみてください。
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