コーヒーは作り方によって正しい粉の大きさ(粒度)があるのはご存知でしたか?今回は正しい粒度の決め方を紹介します。粒度が適切でないとコーヒーは美味しくなりません。なぜなら、僕もはじめは粒度など関係なくいつも一定の粒度で作っていましたが、粒度について正しく理解することで引き出せる味の幅を広げることができて、安定して美味しいコーヒーを作ることができたからです。この記事を最後まで読むと、味の好みや作り方によって正しい粒度を選ぶことができるようになり、家で作るコーヒーの味の幅を広げることができ、美味しいコーヒーを作れるようになります。
コーヒーの味を決める粉の大きさ「粒度」とは?
「粒度」とはコーヒー豆を粉砕して粉にした時の大きさのことを言います。粉の大きさや均一性によってコーヒーの味は決まります。なので、美味しいコーヒーを作るには粒度を正しく理解することが必要です。
粒度の種類は3種類
粒度の種類は大きく、細挽き・中挽き・粗挽きの3つに分けられていて、お店によっては極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽き・粗挽きと細かく分けられているところもあります。
粒度による違いは味の濃さ
同じ豆で同じ量を使ったとしても、粒度が違うと味は違ってきます。味の違いとは濃度(濃さ)で、濃度が濃くなれば苦味は強くなり薄くなれば苦味は弱くスッキリした味に仕上がります。
作り方によって適した粒度
粒度に種類があるのは、作り方によってそれぞれ適した粒度があるからです。美味しいコーヒーを作るには、淹れ方に適した粒度で作ることが必要です。
粒度が違うことで作り方に与える影響
使用する豆の量が同じだとしても、粒度が違うと作り方も違ってきます。理由はドリッパーの形状の違いと、粉とお湯の接触時間が違うからです。
道具による湯抜けのスピードが違う
ドリッパーの形状によって粒度は変えないとダメです。例えば、一方は砂を入れてもう片方は砂利を入れたとした場合、この時ドリッパー内にできた隙間の広さが違うことで水が抜けるスピードに違いが生まれます。湯抜けのスピードが違うことで粉と水の接触時間が変わるので、結果的に同じ量の粉を使ったとしても味に違いが生まれます。
粒度が細かくなると表面積が違ってくる
コーヒー豆を4等分と16等分にしたと考えたとき、16等分にした方が表面積は多くなります。つまり、表面積が多いと水と接触する部分が多くなるので味は濃くなります。同じ粉量だとしても水と接触する部分が多い方がよりコーヒーエキスが溶け出すので、味に違いが生まれます。
粒度の均一性に注意する
コーヒー豆をミルで挽いたときに注意しなければいけないことは、粒度の均一性です。粒度が均一じゃない場合にも味に違いがでます。なので、粉にするときは粒度が均一になるミルを選ぶことが重要です。
*コーヒーミルの正しい選び方についてはコチラ
コーヒーの作り方に適した粒度
ドリップ以外にもコーヒーの作り方は数多く存在し、それぞれに適した粒度があります。家ではあまり見かけない抽出方法も含めて一覧表にまとめました。
適した粒度を見つける方法
粒度を変えることで味を変えることができますが、粒度が作り方に適しているか確認する方法と注意する点を紹介します。
ドリッパー内で目詰まりしないようにする
濃いコーヒーを作りたい人がやってしまう失敗です。濃くするために粒度を細かくし過ぎると、ドリッパー内で目詰まりを起こし、抽出速度を劇的に遅くさせてしまうので注意してください。長時間の抽出はエグ味・雑味の原因になります。メリタ1つ穴のドリッパーなどでも目詰まりになりやすいので注意して下さい。
粒度が適正か判断する方法
ドリッパーの形状にもよりますが、1人前のコーヒーを作る場合はだいたい4分以内で作ることを目安にして下さい。それ以上の時間がかかっている場合は、粉量が多過ぎるか粒度が細か過ぎる場合が考えられます。味わいも過抽出になることで、コーヒーのネガティブな部分が出てしまい美味しく感じません。
本記事のまとめ
コーヒーの作り方によって適した粒度があります。この粒度がバラバラだと味もバラバラになって、美味しく作ることができません。粒度の種類と作り方に適した粒度を知ることで、家でも簡単に美味しいコーヒーが作るレルようになるので一度粒度を確認してみて下さい。
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